9.『なんか息苦しい・・?過換気症候群と感じたら』

9.なんか息苦しい・・?過換気症候群と感じたら

なんか息苦しい・・。

なんとなく手の震えや痺れが急に出てきた。

そんな時にはこんな事が起きているかもしれません。

【過換気症候群】とは、精神的な不安や緊張がある時に、呼吸の回数が無意識のうちに多くなってしまう状態のこと。呼吸の回数が多くなることで、肺からの二酸化炭素が排出され、血液中の二酸化炭素が正常よりも低下します。血液中の二酸化炭素が低下する事で、血液のphはアルカリ性に傾きます。過度にアルカリ性に傾くことで様々な症状が発症してきます。

過換気症候群は、繰り返す事もまれではありません。繰り返し起こる場合は、不安や緊張、興奮を起こす環境を避けることも大事になりますし、発作状況を把握する事で未然に防ぐことにも繋がってきます。

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主にみられる症状

・手足の痺れ

・筋肉の痙攣や硬直

・めまいや動機

・胸の痛み

・頻脈や血圧の上昇

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治療法や対処法

・不安を取り除かれるよう気持ちを落ち着かせる

・意識的に呼吸を遅くさせる

・不安が強い時は、抗不安剤の投与

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紙袋やビニール袋で口と鼻を覆って呼吸する方法である、ペーパーバッグ法は近年では危険なので否定的になってきています。ペーパーバッグ法を行うことで、血液中の二酸化炭素が過剰に増え過ぎて酸素が欠乏し危険があるとされています。

初期症状であれば、【腹式呼吸法を行うことで症状は落ち着いてくること多いので、対処するときは慌てずに、まずは落ち着かせることが大切になってきます。それでも発作が収まらいようであれば早急に救急車を呼ぶようにしましょう!

呼吸が上手くできないことで、さらに不安になって呼吸の回数が増えて悪循環になってしまうので、発作が起きた時も慌てないこと、そして呼吸をゆっくりすることを意識することが大切です。また、安静にする際、過換気症候群以外の可能性がある場合、仰向けでは吐き気をきたした際には、汚物が喉に詰まる可能性があるので、横向きで寝るようにしましょう!

【呼吸の仕方の注意点】

・息を吸うことより、息をゆっくりと吐くことに意識を向ける。

・息を数時間の2倍くらい時間をかけて、ゆっくりと息を吐く。

・少なくとも一回の呼気時間を10秒以上すること。

 

〇自分の体に何かあった時は不安が募り焦ることで、より体への環境が悪くなっていきます。いざという時のリスク管理は自分でもやれるように頭に入れておきましょう!!

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